耳の違和感〜耳から「ゴー」というような耳鳴りが聞こえる
耳鳴りは、原因が分からないものが大半であり、耳鼻科医のもっとも治療しにくい症状のひとつです。
原因として多いのが不安、ストレス、精神症状などによるもので長時間に渡り不快な騒音などを聞いていると、音に対する神経が過敏になりすぎて耳鳴りが聞こえる場合です。
騒音状態から通常または静かな状況になると耳鳴りを強く感じる事があります。
この症状の場合は大半が時間の経過と共に消えるので心配ありません。
ですが、2,3日しても耳鳴りの症状がよくなら無い場合は、診察を受けましょう。
2つ目の原因としては外気の気圧差により感じる耳鳴りです。
通常、鼻と中耳は中耳管でつながっていて中耳と外気の圧力が均衡するように調整されていますが、中耳管が閉塞すると外気との気圧差が生じて鼓膜に圧力がかかり耳鳴りが聞こえる場合があります。
耳鳴りが聞こえる3つめの原因としては中耳〜内耳の異常によるものが上げられます。
この場合、内耳の炎症や損傷、腫れなどが疑われますので医師による診断が必要です。
わかりやすくて参考になる文書 → 「耳の不調」が脳までダメにする
耳の違和感〜低い音が聞こえにくい
この耳の症状の特徴として、耳をふさいで「あー」というと、声が低音と高音で分かれたような聞こえ方がします。
考えられる原因として
1、風邪などをひいて、鼻をかみすぎたため中耳炎になった。
2、低音障害型難聴
などがあげられます。
1の鼻のかみすぎによる中耳炎の場合、耳鼻科で診てもらい、薬を処方してもらいましょう。大半はこれで耳の違和感は治ります
問題は2の場合です。低音障害型難聴の原因ははっきりとは解明されていませんが、ストレスや睡眠不足、
過労などにより内耳にある蝸牛(かぎゅう)の血液循環が悪くなるからと考えられていています。
この病気も低音が聞こえにくくなるのが特徴です。
中耳炎の場合は薬の服用で改善されますが、低音障害型難聴の場合は、とにかく早くに治療することが重要です。
早めに治療すれば8割以上の人が治癒するといわれています。
ただこの病気の場合、再発率が高く、3割以上の人が繰り返し低音障害型難聴を再発するともいわれています。
通常は、耳鼻咽喉科で処方される薬の服用で治りますが、重度の場合は点滴治療が必要です。
低音障害型難聴は、聴力が落ちたという自覚がなく過ごしてしまいがちです。
人の会話はだいたい500〜2000Hz(ヘルツ)くらいですが、その低音部分(500Hz以下)が聞こえにくくなるため人の声がこもる感じがするとか、なんとなく耳に違和感を覚えるだけで、難聴とは気がつかない人もいます。
自分で高音が聞こえにくいか、低音が聞こえにくいかを判別する方法として、耳元でナイフ、フォークをカチャ、カチャとすりあわせてみましょう。音を左右の耳元で聞き比べてみて、
どちらかが聞こえにくい場合は、聞こえにくい方の耳が低音障害型難聴の疑いがあります。
この病気は早期発見が完治の肝となりますので、低音が聞こえ難い耳の違和感を感じたら専門医の診察を受けましょう。